当社イノホイは、8月24日(土)に鳥取県鳥取市にて、狩猟研修会を行いました。
今回は、気高地区猟友会様より講演依頼を受けて、同猟友会の会員様向けに行ったものです。
狩猟業界の現状や課題、罠の紹介など、スライドを活用しながら研修を行いました。
被害、捕獲等の現状
農林水産被害の推移
野生鳥獣による農作物被害額は年々減少してはいますが、
令和4年度(2022年度)の農作物被害額は156億円で、全体の7割がシカ、イノシシ、サルによる被害でした。
シカ、イノシシの個体数推移と捕獲目標
環境省は、シカ、イノシシの生息頭数を令和10年度までに半減し、捕獲圧を維持することを当面の課題としています。
シカ、イノシシの捕獲頭数の推移
シカ、イノシシの捕獲頭数は年々上がっており、有害捕獲の取り組みを継続することは社会的にも非常に価値が高く、重要な取り組みとなっています。
くくり罠(誘引式)の紹介
小林式誘引捕獲について
従来のくくり罠猟では、経験が必要であり、初心者にとっては捕獲効率が悪いことが課題でした。
獣道にくくり罠を設置し、その両脇に餌を置く工夫をすることで、通常のくくり罠より捕獲効率がアップはしますが、獣道に設置する技術が必要なことと、近くにシカが来ても捕獲できないこともまだまだあります。
そこでもっと簡単に捕獲する手法はないのかと、シカの行動を観察して生み出されたわな猟の手法が「小林式誘引捕獲」です。
小林式誘引式のメリット
1.わな設置場所の効率化
餌で誘引するため、従来と異なり道沿線の設置しやすい場所に限定した捕獲が可能です。また、餌によって捕獲対象を選択することも可能になります。
2.わな設置技術を問わず、捕獲効率も向上
従来のくくり罠による捕獲は、経験や高い技術が必要でしたが、
小林式誘引捕獲は餌で誘引するため、初心者でも簡単に設置でき、捕獲効率も高いことが特徴です。
3.安全性の向上
道沿いに限定して設置できることから、車の中から捕獲の状況が把握できるので安全です。
特にクマやイノシシとの接近遭遇を防ぐことが容易になります。
4.見回り、止めさしの労力軽減
道沿いに限定して設置することで、見回りや止めさし、個体運搬の労力を大幅に軽減することができます。
5.低コスト化
誘引ができれば高い確率で捕獲できるため、捕獲する日を予め設定することが可能です。
短期集中で捕獲することにより、トータルコストの抑制となります。
箱罠の効果的な運用方法
箱罠の選び方や基本的な設置方法、設置に当たってのポイントなどを踏まえて、効果的な運用方法を説明しました。
屋外実習
座学で説明した事を基に、実際に屋外で罠を使用しての実習を行いました。
参加者の方々に実際に罠の設置の仕方を体験してもらうことで、罠のかけ方を知ってもらうことができました。
参加者の声
「小林式を初めて知ることができました。」(70代 男性)
「くくり罠の仕掛け方がよくわかりました。」(60代 男性)
「初心者なので、いろいろな狩猟方法を知ることができて参考になりました。」(40代 男性)
参加者は30代~70代以上と年齢層が幅広く、小林式を初めて知ったという方や罠の設置方法をよく理解できたといった感想をいただくことができました。
最後に
今回の狩猟研修会が、狩猟をされる方々の知識と経験になっていただけたのであれば幸いです。
イノホイでは、このような研修会やセミナーの実施を行っております。
私たちは罠を取り扱っている会社だからこそわかる知識とノウハウが強みです。
講演の依頼などはこちらへお気軽にお問合せください。
【お問い合わせ先】
鳥獣被害対策グッズ販売 イノホイ
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