普段から利用しているECサイトで、「登録したメールアドレスを変更したい」といった声は多く聞かれます。
しかしShopifyのデフォルト機能ではメールアドレスを会員が変更する機能が用意されておらず、運営者側に依頼して登録内容を変更する必要がありました。
そこでrefactoryでは新たに、会員ページからメールアドレスを変更できる機能を開発しました。
【Issue:課題】Shopifyサイトでは会員ページでのメールアドレスの変更ができない
ECサイトにあらかじめ登録しておいたメールアドレスを変更したい、といった声は少なくありません。
しかし現状Shopifyのデフォルト機能には会員自らメールアドレスを変更できる機能が用意されておらず、変更時は運営者側に依頼して登録し直す必要があります。
これはユーザー側にとっても不便ですが、運営者側への負担も見過ごせないポイントです。運営者側はメールアドレスの変更依頼を受けるたびに、Shopifyの管理画面から任意のユーザーを探し、手作業でメールアドレスを入力し直す必要があります。
この作業をオートメーション化できれば、サイトの利便性向上だけでなく、運営者側の負担軽減に繋がります。
そこでrefactoryでは新たに、会員ページからメールアドレスを変更できる機能の開発に取り組みました。
【Solution:解決】Mechanicのアプリを利用して機能を開発
今回の課題を解決する方法として、大きく3つの方法が考えられます。
- 新規でカスタムアプリを開発する
- 既存のアプリを導入する
- 拡張性のあるアプリを利用する
1つ目は、新規でカスタムアプリを開発すること。この手法ではアプリを開発することで機能を手軽に導入することができますが、サーバー環境の準備やアプリの開発などに膨大な労力がかかります。
2つ目は既存のアプリを導入する方法。こちらの方法でネックとなるのが、日本の商慣習との相性です。海外製アプリで多いのが、機能は導入できたもののデザインや仕様の部分で日本の商慣習とマッチしないといったケースです。
3つ目は、拡張性のあるアプリを利用する方法。Shopifyでは、サイトの機能を拡張するアプリを利用することができます。今回refactoryでは、この手法を用いて機能の開発に取り組みました。
実際に利用したのが、Mechanic(メカニック)と呼ばれるアプリです。
(>>Mechanicのアプリページはこちら)
MechanicはShopify向けの開発や業務自動化を実現するプラットフォームで、アプリを導入しMechanic上で開発を行えば、カスタムアプリの開発のような膨大な労力をかけることなく、手軽に新規の機能を追加することができます。
月額料金は発生しますが、Mechanicを利用することでこの他にも必要なタスクを複数追加することができるため、既存のアプリを単体で導入するよりも実質的には安価に収まります。
refactoryでも、今回の課題として挙げたメールアドレスの変更機能以外にも、会員サービスを充実させる機能を追加しました。自社でMechanicでの開発作業を担えるエンジニアの存在は不可欠ですが、同アプリを導入するだけでサイトの開発作業の自由度を一気に高めることができる点は、大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
これまでShopifyのデフォルト機能では、メールアドレスの変更は運営者側でしか対応することができませんでした。これはユーザーの利便性の面だけでなく、運営者側の業務負担が大きくなるといった点で課題となっていました。
今回refactoryではMechanicというアプリを用いることで、会員が直接メールアドレスを変更できる機能を追加。これにより、ユーザーはマイページから直接メールアドレスの変更を行うことができ、運営者側も作業効率のUPを実現できました。
refactoryではShopifyエキスパートとしてアプリ導入時のアドバイスや、サイトに適した形へのカスタマイズを提供しています。また、自社アプリの開発にも取り組むなど、Shopifyへの高いノウハウを元に、お客様への最適なご提案を行っています。