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Shopifyに「One Click Social Login」アプリを使ってソーシャルログイン機能を入れる

ECサイトを運営している事業者の皆様においては、会員登録を増やすためにどうすればよいか、日々施策に悩んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。

会員登録を増やすためには様々な施策が考えられますが、ポピュラーな施策の一つとして、「ソーシャルログイン」の導入が挙げられます。

今回、当社が構築したShopify(ショッピファイ)のストアにて、「One Click Social Login」アプリを使ったソーシャルログイン機能の導入・検証を実施しましたので、その内容と結果について一部紹介したいと思います。

ソーシャルログインとは?

ソーシャルログインとは、GoogleやFacebook、TwitterやLINE等のアカウントを利用して、WEBサービスの会員登録やログインが簡単にできるようになる機能になります。

ソーシャルログインを導入していない場合は、ユーザーが会員登録やログインをしようとする際、メールアドレスやパスワードなど会員登録に必要な情報をフォームの各項目に入力する手間が発生してしまいます。

入力する手間が増えると、フォーム入力途中での離脱が増えてしまう傾向があります。特にスマートフォンで入力する場合は、PCに比べてフォーム入力に手間がかかってしまうため、いかにユーザーにストレスを感じさせることなく情報入力してもらうかが重要になります。

ソーシャルログインを導入していれば、既にユーザーがアカウントを持っている各種SNSと連携することで情報入力する手間を大幅に削減することができるので、離脱を減らすことが期待できます。

また、新規会員登録やログインに関する問い合わせ件数の削減や、セキュリティ対策コストを削減させることも可能です。

Shopifyにソーシャルログインを簡単に導入できるアプリ「One Click Social Login」

Shopifyは世界シェアNo.1のEコマースプラットフォームですが、その特徴として、アプリを導入することで様々な機能を簡単に導入できるという強みがあります。

ソーシャルログイン機能についても、「One Click Social Login」というアプリを導入することで、Shopifyサイトに各種SNSアカウントで簡単にアカウント作成・ログインできるようになります。

One Click Social Loginで対応しているSNSは以下の通りです。

  • Facebook
  • Twitter
  • Google
  • Google One Tap Login
  • Linkedin
  • Amazon
  • Line
  • Spotify
  • Steam
  • Outlook
  • Yahoo

なお、こちらからデモページを確認することも可能です。

もっともライトなプランであるBasicプランは月額$0.99で、ユーザーログイン数は無制限、ソーシャルログインボタンをある程度カスタマイズすることも可能です。

より上位プランのStandardプランなら、顧客分析が可能となり、ソーシャルログインにて会員登録したユーザーのリスト閲覧や管理が可能になります(Basicプランの場合は、一部しか閲覧することができません)。CSSを介してソーシャルログインボタンのカスタマイズが可能になります。月額は$4.99となります。

最上位のProプランなら、ソーシャルログインボタンのポップアップ表示が可能になり、ポップアップを表示するタイミングや条件を細かく設定することが可能になります。

「One Click Social Login」をShopifyに導入する方法

アプリをインストールしてから最初の15日間は無料トライアル期間となります。「無料体験を始める」をクリックすることでアプリを利用できるようになります。

導入自体は、「Enable automatic installation」という項目にチェックを入れたら、自動でアンカーとなるタグを挿入してくれるので、Liquidになれていない方でも導入しやすいかと思います。

また管理画面上から、各SNSのログインボタンに表示する文言や、プライバシーポリシーのリンク先が変更可能です。

One Click Social Loginを導入した結果

では、ここからOne Click Social Loginにてソーシャルログイン機能を導入した結果を紹介します。

前提として、対象サイトのユーザー属性(Googleアナリティクス)は以下の通りとなります。若年層の割合はそれほど高くなく、男性比率が非常に高いサイトになります。

会員ログインページの離脱率

こちらのサイトにソーシャルログインを導入した結果、会員ログインページの離脱率は、導入前後10日間の比較で、違いはほとんど見られませんでした。

新規会員登録ページの離脱率

新規会員登録ページの離脱率についても、導入前後10日間の比較で、違いはほとんど見られませんでした。

ソーシャルログインの利用率

ソーシャルログインの利用率を見てみると、トータルの会員登録数に対するソーシャルログイン会員登録数は、約3割という結果となりました。とはいえ、会員登録数が明確に増加した傾向は見られず、登録数に大きな変化は見られませんでした。つまり、純粋にソーシャルログインの導入によって増えたユーザーの割合はそれほど多くないと言えそうです。

上記の結果から、ソーシャルログインの導入は会員登録のユーザー行動に対して一定の寄与はあるものの、会員登録数や離脱率に対してはそれほど影響を与えていないということが分かりました。

まとめ

今回紹介したサイトにおけるソーシャルログイン導入については、劇的に会員登録数が増えたわけではありませんが、ユーザー層や販売方法によっては効果が大きく変動すると思われます。

例えば、facebook等のSNSを経由して流入するユーザーが多いサイトの場合は、特に大きな成果が期待できるといえるでしょう。「One Click Social Login」アプリを使えば、導入の工数もかからず、無料トライアル期間も設けられているので、まずはテストで導入してみて効果確認してみるのも良いかと思います。

なお当社では、Shopifyの既存アプリを国内仕様に調整し、利便性を向上させる開発・提案を行っております。Shopify認定のShopify Experts(ショッピファイエキスパート)ならではのご提案をさせていただきますので、こちらからお気軽にお問合せください。

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