Shopifyではアプリを使うことで簡単に機能を追加することができますが、一方で日本語や日本の商慣習に対応が追いついてないケースも少なくありません。こうした細かな仕様の違いは、機会損失や顧客満足度の低下を招く恐れがあり、仕様の調整や利便性向上のための改善作業が課題となっています。
今回はこうした課題解決の事例として、Refactoryが行ったマイページ内に再購入ボタンを実装する取り組みについてご紹介します。
【Issue:課題】マイページ内で再購入をしやすくする
Shopifyでは、アプリを使って機能を追加することが可能ですが、既存のアプリは海外仕様のものが多く、細かな商慣習や機能の部分で日本のECサイトと相性が悪い部分が存在します。
今回取り組んだマイページ内の再購入ボタンも、従来まではアプリで機能を追加していましたが、
・金額表示が円ではなく米ドルになってしまう
・金額表示に端数(例100.00円)が出てしまう
・アプリが部分的に英語表記になってしまう
・代引き手数料や無料のラッピングなども買い物かごに表示されてしまう
といった日本の商習慣にそぐわない点が多々ありました。
こうした仕様はユーザーにとってストレスとなるため、再購入時の機会損失や、顧客満足度の低下を招いてしまいます。
【Solution:解決】日本人が慣れ親しんだマイページを実現する
refactoryではこうした課題を解決するために、自社でマイページ内の再購入ボタンの開発に取り組みました。まず、日本の商習慣にあった金額表示や文字表記への対応を実施。また、既存のアプリでは再購入時に商品をクリックするとポップアップ形式で情報が表示される仕組みでしたが、これをマイページ内に直接表示される形式に変更しました。クリックするという動作を省略することで、より直感的に再購入を促し、購入率の向上に繋げるのが狙いです。
その他にも、既存アプリの課題の1つであった代引き手数料や無料のギフトラッピングが買い物かごに表示される仕様も、商品だけが表示されるシンプルなデザインに変更。日本のECサイトの仕様により近い形を実現しました。
Shopifyはサービスの利便性の高さから日本国内でのニーズが急速に高まっていますが、一方で機能やアプリの仕様が日本対応に追いついていないケースも少なくありません。
refactoryは、Shopify認定のShopify Experts(ショッピファイエキスパート)として、既存アプリの国内仕様への調整や、開発・ご提案を行っています。長年国内ECの開発に取り組んできたエンジニアチームのノウハウを活かすことで、日本のECの特徴を汲んだご提案ができるのも、refactoryの強みです。