Shopifyでは2021年に過去最大のアップデートとして「Shopify Online Store 2.0」がリリースされました。このアップデートではこれまでアプリの追加に頼っていたサイトの機能やデザインの変更がデフォルトで対応できるようになり、カスタマイズ性が大幅に向上しました。
商品検索時の絞り込み機能もアップデートにより利便性が向上した部分です。今回はShopifyの絞り込み機能の概要や、導入時に注意すべき項目について解説します。
OS2.0によりShopifyの検索絞り込み機能が大幅に向上した
Shopifyではこれまで、商品の絞り込み機能はタグでの検索のみに限られており、複雑な検索機能を導入するにはアプリや有料テーマを購入する必要がありました。
しかし2021年に実施されたShopify Online Store 2.0(OS 2.0)へのアップデートにより、絞り込み機能が大幅に向上。有料アプリや有料テーマを使わずに、複雑な絞り込みが可能となりました。
直感的なUIや複数軸での絞り込み検索に対応
OS2.0の絞り込み機能では、直感的なUIや複数軸での絞り込み検索が可能となりました。
例えば、価格の絞り込みをスライドバーで行い、検索ボタンを押すことなくリアルタイムで絞り込みができる機能や、「価格」と「防水」といった複数の検索軸をまたがっての絞り込みも可能です。
この他にも、商品の種類別やカテゴリ別、在庫の有無による絞り込みや、カラーチップを使って商品のカラーバリエーションを表示できるなど、機能はもちろんUIの部分でも高機能な絞り込み検索が実現できるようになりました。
ユーザー目線では利便性が向上し、直感的なオンラインショッピングが可能となります。事業者目線でも
- UI向上による売上アップや顧客満足度の向上
- アプリや有料テーマといったコスト負担の軽減
- エンジニアの負担軽減
といったさまざまなメリットが得られます。
絞り込み機能を導入する際の注意点
ShopifyのOS2.0の絞り込み機能は、デフォルトで高機能な絞り込み検索を実現できます。しかし導入時にはいくつか注意しておきたいポイントがあります。
1,000個を超える商品の絞り込みができない
1つ目は1,000個を超える商品点数を超えるサイトの場合、絞り込み検索がオフになるということ。これはShopify側の仕様となるため、1,000を超える大量の商品を取り扱う場合は、別途専用のアプリを導入する方法や、1,000個以下のカテゴリに小分けして絞り込みができるようにするといった工夫が必要です。
どのように検索するか初期設計が重要
もう1つは、どのように絞り込み検索を実施するかの初期設計が重要な点です。例えばワードプレスでのカテゴリやタグの設定のように、Shopifyでもコレクションとタグによって商品を管理します。
しかし初期の段階でコレクションやタグの表記や構造をよく検討しておかないと、絞り込みが上手く機能しません。例えば「サイズ」というカタカナ表記と「Size」というローマ表記が混ざってしまい、絞り込みが上手く機能しないといった具合です。
商品登録後に再度設定を変更し直すとなると膨大な工数がかかるため、最初の設計段階を念入りに検討しておきましょう。
まとめ
ShopifyではOS2.0へのアップデートにより、絞り込み機能が大幅に向上しました。従来までは複雑な絞り込みは有料アプリや有料テーマを利用する必要がありましたが、OS2.0以降は、無料で複雑かつ高機能な絞り込み検索が実施できます。
refactoryではShopifyエキスパートとしてアプリ導入時のアドバイスや、サイトに適した形へのカスタマイズを提供しています。また、自社アプリの開発にも取り組み、Shopifyへの高いノウハウを元に、お客様への最適なご提案を行っています。
Shopifyに関するご相談があれば、お気軽にrefactoryへお問い合わせください。