カスタマイズ性や機能性の高さから、多くのEC事業者の支持を集めるShopify。本ブログではこれまでエンジニア目線でのShopifyの強みや特徴をご紹介してきましたが、実際にECを運営するマーケターからはどのような点が評価されているのでしょうか。
前編となる今回は、「実際にShopifyを使って良かった点」について、マーケター目線から解説します。
マーケターが語るShopifyの5つのメリット
当社では鳥獣対策グッズを販売するECサイト・イノホイをShopifyで提供しています。実際にサイトを運営するマーケチームのメンバーは、Shopifyの機能についてどのような点にメリットを感じているのでしょうか。
1.かご落ちメールやステップメール機能がデフォルトで利用できる
1つ目はかご落ちメールやステップメールがデフォルトで利用できる点です。
Shopifyではかご落ち時にユーザーに対しメールを送信する機能や、購入後に段階的なメールを送信できるステップメール機能がデフォルトで備わっています。既存のECプラットフォームでは有料オプションとして提供されている場合も多いですが、Shopifyなら無料で機能を利用できます。
各機能の使いやすさにも優れており、例えばステップメールではユーザーやシチュエーションに応じた柔軟な分岐設定が可能。購入後や会員登録後など、細かなシナリオ設定ができます。管理画面からは設定したシナリオ毎に開封率や売上、CVRが確認できるなど、マーケターの業務改善や施策検討に役立つ仕組みが用意されています。
もちろん、この他にも配送完了メールや注文完了メールなど、ユーザーの購入体験向上に繋がる機能が用意されている点もメリットです。
2.Shopify独自の分析ツールが利用できる
2つ目はShopify独自の分析ツールが利用できること。
Shopifyではユーザーの行動や購入に関する詳細なデータを閲覧することができます。分析機能も用意されており、各種データから改善や施策の検討といった戦略を立てられます。
また、データを元に改善点を指摘してくれるのもShopifyならではの機能です。「かご落ちが多い」といった改善点をツールの画面から確認できるため、マーケティングに不慣れな人でも売上につながる工夫が施されています。データを自由に編集しレポートにできるため、社内での共有や活用がしやすい点もメリットです。
3.直感的に操作できるメルマガ機能
メルマガはECでは重要な施策の一つですが、Shopifyには直感的な操作でメルマガを作成できる機能が備わっています。コードを書く必要がなく、ユーザーの属性によってセグメント分けが可能。例えば「購入していないユーザー」「会員登録したユーザー」など、タグ付けをするだけで送信先をすぐに指定できるため、無駄な工数がかかりません。
4.使いやすいディスカウント機能や送料設定
Shopifyなら割引やクーポンの発行といったディスカウント設定や送料設定も簡単に実行できます。
ディスカウント機能では任意のコードを入力し割引額を設定するだけで、クーポンを発行可能。また最低購入金額(3,000円以上購入したなど)やユーザーの属性といった条件を指定すれば、サイト全体に割引設定を反映できます。
送料の設定も既存のプラットフォームに比べ詳細な設定ができ、都道府県別のように細かな指定が可能です。
5.返金や料金変更に関する通知がシームレスに行える
最後が返金や料金変更に関する通知がシームレスに行える点です。
例えば、商品の追加購入や価格の変更が発生した場合、EC事業者は利用している決済代行サービスの管理画面で直接変更処理を行うのが一般的です。この際、お客様への金額の変更や通知は実施されず、後々トラブルにつながる恐れがあります。
その点Shopifyでは金額の変更処理を行った際に自動でメールが送信されます。お客様に対して承認フローを設けることで、トラブルの防止が可能です。運営者側がその都度メールを作成して送信するといった工数をスキップできる点もメリットです。
まとめ
今回はECサイトを運営するマーケター目線から、Shopifyのメリットについてご紹介しました。
ShopifyではEC運営に関する機能がデフォルトで用意されていることが多く、外部ツールや有料ツールを導入せずに業務を進めることができます。マーケターの業務効率向上や工数削減につながる機能も豊富に用意されているため、サイトの売上アップに大きく貢献してくれます。小規模や中規模の事業者にはとくにおすすめで、大規模事業者もShopify Plusを使うことで利便性が高まる点も魅力です。
次回の『マーケター目線で見るShopify 後編』では、Shopifyサイトの売上を高めるために追加しておきたいツールについてご紹介します。
refactoryではShopifyエキスパートとしてアプリ導入時のアドバイスや、サイトに適した形へのカスタマイズを提供しています。また、自社アプリの開発にも取り組み、Shopifyへの高いノウハウを元に、お客様への最適なご提案を行っています。
Shopifyに関するご相談があれば、お気軽にrefactoryへお問い合わせください。