当社が構築・運用支援を行っているファッションセレクトショップ「DIVERSE」(https://diverse-web.com)において、 Shopifyアプリ「Barcodeator」の導入を行いました。
これにより、店頭での顧客呼び出しやポイント利用・付与のプロセスが大幅に効率化され、オンラインとオフラインがシームレスにつながる新しい購買体験を実現しました。
Shopify POSを活用した顧客管理の課題
「DIVERSE」では、Shopifyを基盤としたECサイトの構築・運営に加え、Shopify POSを利用して店頭でも顧客管理を行っています。
さらに、当社が独自に開発したShopifyアプリ「MR.POINT」(https://apps.shopify.com/mr-point?locale=ja”)を導入し、オンライン・オフラインを横断したポイントプログラムを運用しています。
しかし、Shopify POS標準機能では、バーコードスキャンで呼び出せるのは「商品情報」のみであり、顧客情報を呼び出すには毎回POS上で顧客検索を行う必要がありました。
これは店舗オペレーション上の大きな負担であり、接客効率にも影響を与えていました。
「Barcodeator」について
今回導入したアプリ「Barcodeator」(https://apps.shopify.com/customer-barcode-creator?locale=ja)は、Shopify顧客データベースと連携し、各顧客専用のバーコードを自動生成するツールです。
これにより、POSパネル上のカメラ機能から顧客バーコードを読み取るだけで、瞬時に顧客情報を呼び出すことが可能になりました。
従来のように検索窓で顧客名やメールアドレスを入力する必要がなくなり、レジ業務のスピードと正確性が格段に向上しています。
MR.POINTとの連携効果

「MR.POINT」は、Shopify上でポイントの付与・利用・履歴管理をワンクリックで実現するアプリです。
今回の「Barcodeator」導入により、Shopify POSで顧客情報をバーコード経由で即時に呼び出せるようになったことで、「MR.POINT」のポイント操作もスムーズに行えるようになりました。
たとえば、来店時に顧客がスマートフォンでバーコードを提示すれば、スタッフはPOSカメラで読み取るだけで顧客が特定され、購入金額に応じたポイント付与や既存ポイントの使用が即時反映されます。これにより、店舗スタッフの業務負担を軽減しながら、顧客にとってもストレスのない体験が可能になりました。
Apple Wallet対応:より便利な来店体験へ
さらに、「Barcodeator」にはApple Walletへの保存機能が備わっています。
従来、顧客はポイント利用の際にDIVERSEのマイページへログインしてバーコードを表示する必要がありましたが、今後はWalletアプリ内に登録した「会員証バーコード」を提示するだけで認証が完了します。
つまり、顧客はアプリやブラウザを開く手間なく、スマートフォンを取り出してWallet画面を見せるだけで、ポイントの利用・付与が完了します。
これにより、日常的な来店時の利便性が飛躍的に向上し、リピーター施策としても非常に高い効果が期待できます。
今後の展開:オムニチャネル戦略の推進
今回の導入は、単なる機能追加ではなく、「オンライン・オフラインの統合顧客体験(OMO)」を実現するための大きな一歩です。
ECサイトで購入した顧客が店舗でも同じアカウントでポイントを利用でき、店頭での購買情報がオンラインCRMにも反映される。このようなデータ連携が進むことで、DIVERSE全体の顧客理解が深化し、パーソナライズされた販促施策の展開が可能となります。
また、当社では今回の事例を通じて得た知見をもとに、他のShopify導入企業様にも同様の仕組みを提案・展開していく予定です。
特に、以下のような企業様にとって有効なソリューションになると考えています。
- Shopify POSを導入し、店舗とECで一元的な顧客管理を行いたい小売・アパレル企業
- オンライン・オフライン双方でポイントプログラムを運用したい事業者
- Apple Walletやデジタル会員証による店舗DXを推進したいブランド
当社は今後も「MR.POINT」と「Barcodeator」を活用したオムニチャネル販売の推進を強化していきます。