会社名 | 株式会社ジョンブル |
所在地 | 岡山県倉敷市 |
取扱商材 | ジーンズ、カジュアル衣料など |
URL | https://www.privatelabo.jp/ |
ジーンズの聖地として知られる岡山県倉敷市児島で、ジーンズを中心としたカジュアルウェアの製造・販売を手掛けている株式会社ジョンブル。同社の曽我部様に会社やブランド、refactoryのマーケティング支援についてお話を伺いました。
ー株式会社ジョンブルについてご紹介をお願いします。
私たちは1952年に創業し、70年以上の歴史を持つ岡山県児島の会社です。
もともとは学生服を製造する個人商店だったのですが、学生服市場が徐々に衰退していった影響と地元が繊維や生地の町であったことを背景に、現在はジーンズを中心としたカジュアルウェアの企画から製造・販売を行っています。
時代をこえて人々に愛され続ける「本物」のプロダクトへの敬意と愛情をベースに、その意味や魅力を十分に理解し、ジーンズ・ワーク・ミリタリー・ドレスの新しい価値を表現しています。
ーJohnbullの特徴を教えてください。
当社では複数のブランドを展開しています。ジーンズを自由に表現したブランドや、京都の染め物技術をデニムに落とし込んだ「THE KYOTO BASSEN」など多岐にわたります。また本社と工場が一体となっているため、企画から縫製・加工までをスピード感を持ちながらも綿密に進めることができ、表現の自由度が高いのが特徴です。
ーどのようなお客様が多いですか。
メインのユーザー層は30代~50代で、ヴィンテージやカジュアルウェアを好む方が多いです。また最近では女性ユーザーの比率が高まってきているように感じます。
ーおすすめのブランドや人気商品を教えてください。
おすすめは「rebear by Johnbull(リベアバイジョンブル)」です。
このブランドは「rebear=生まれ変わらせる、再び生み出す」という意味を持つ、2020年頃に誕生したJohnbullのアップサイクルプロジェクトです。サスティナビリティの観点から、自分たちが生み出したものを再び消費してもらえるものに生まれ変わらせるために、Johnbullの製品や古着、製造過程で残った生地やサンプル品を使用し、自分たちの手でリメイク製作を行っています。
中でもパッチワークシリーズは、一点ずつ作り手がクリエーションしながら生地をつなぎ合わせているため、世界に一つだけの服となっており、どこでも同じものが手に入る現代において、ここにしかない一点物の服を選ぶ楽しみを提案しています。一点物であることに驚かれるお客様や、インバウンドで来られる海外のお客様にはmade in Japanのクオリティ面も含めて、日本のお土産として直営店で購入される方も多く、人気の商品となっています。
このシリーズはもともとパンツとジャケットのみでしたが、あまりの人気ぶりに、カバーオールやシャツ、カーゴパンツなどラインナップが広がっています。
JohnbullがSDGs(持続可能な開発目標)に長期的に取り組むプロジェクトとして、今後も新たなアイデアを形にしていきます。
ーどのようなマーケティング支援を受けているか教えてください。
当社には専門的なマーケティング担当の部署やスタッフがいないため、その補完としてrefactoryにマーケティング支援を依頼しました。主に広告運用(Meta広告やリスティング広告)とSNSマーケティングを中心に、自社ECの課題解決や販売増加に向けてサポートいただいています。
当社の商品は気軽に購入できる価格帯ではないため、まずは新規ユーザー獲得に向けて認知度を広げ、インスタグラムなどを活用したプロモーションを仕掛けていきたいと考えており、その点を主に支援していただいています。
ーマーケティング支援を受けていかがですか。
集客面で思うような成果が得られず苦戦していた中、Meta広告などで配信のコントロールを行っていただいたことで、月々の変動はありますが効率的な集客が実現できています。
ーこれまでで印象に残った事例があれば教えてください。
各ページのPVとCVRの分布図のようなデータをいただいた際、「何が見られていて売れているか」、「見られているけど売れていない、または売れているけど見られていない」といった点を視覚的にわかりやすく提示していただき、その後の業務に活かすことができたため、非常に印象的でした。
また気温の変化によるユーザーの行動についての可視化も印象に残っています。
店舗では気温や天気に応じて入口の商品配置を変更することがよくありますが、ウェブではこれまであまり意識していませんでした。グラフ化されたデータを提示いただいたことで、店舗と同様にサイトのトップページを編集し、どの商品を前面に出すかを調整するようになりました。
ー今後の展望を教えてください。
モノづくりにおいて一切妥協をせず、ジーンズをはじめとした商品の自社の強みをウェブ上でもしっかりとお伝えできるECサイトにしていきたいと考えています。自社工場を持ち、ほとんどの商品が国内生産であることは当社の強みの一つですが、あえて海外工場で縫製を行っている商品がある理由や、縫製や加工などで多くの工程を経ているにもかかわらず、この価格でこのクオリティを実現できているモノづくりの裏側も発信できればと思っています。
最終的には、店舗で販売員が伝えている内容と同じサービスがウェブ上でもしっかり提供できれば、さらにJohnbullの商品の魅力を伝えられるのではと考えています。
ー最後にrefactoryへコメントをいただけますか。
当社のブランディングの面やリソースの面での制約がある中でも、パフォーマンスの最大化が図れるようご助力いただき本当に感謝しております。引き続き、当社の課題解決に向けてお力添えいただけますと幸いです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。